ビーチサンダルは“スリッパーズ”と呼ぶのがハワイ流

ビーチサンダル

外出はいつでもどこでもビーチサンダル

ハワイのローカルたちの足元の定番といえば、年中いつでもどこでもビーチサンダルである。ビーチに行くときだけでなく、カジュアルなレストラン、ショッピング、パーティーなどでも普通に履く。ときには結婚式にもビーチサンダルで出席する人もいる。もちろん、時と場合によってはビーチサンダルは禁止の場所も少なくないので注意が必要だ。

私は、元々は外出時に足のつま先が出ていることがあまり好きではなかったが、ハワイに来て20年が経とうとする今ではほぼ毎日、ビーチサンダルで外出するようになった。なによりも楽だし、突然の雨だって平気だし、足が蒸れないのがいい。

“Slippers”と呼ぶのがハワイ流

サンダル(sandals)のなかで、ゴムやビニールなどの素材でできていて鼻緒がある草履型のものをビーチサンダルという。英語では一般的にflip-flops(フリップフロップス)と呼ばれる。flipには「ぽんと弾く」とか、「ぴしっと打つ」などの意味があり、flopは「バタバタと動く」という意味。ビーチサンダルを履いて歩くときのペタペタとした音からつけられた一種のオノマトペである。ところがハワイの人たちは、ビーチサンダルのことをflip-flopsとはあまり言わずに、slippers(スリッパーズ)と言う。

Slippersは、本来の英語ではつま先部分が隠れた室内用の上履きのことで、通常、低いかかとがついたものをさす。日本のトイレなどで使う「スリッパ」の語源だと思うが、英語で日本のスリッパに本来近いのはscuffsやmulesなどであり、多少ややこしい。

とにかく、ハワイでは、外履きに使うビーチサンダルのことをスリッパーズという。レストランなどでビーチサンダルが禁止のドレスコードがある場合、ハワイでは「no slippers(スリッパーズ禁止)」と書かれている場合もある。

ハワイを代表するアイコンのひとつ

スリッパーズは、サーフボードやヤシの木などと同じく、ハワイを代表するアイコンのひとつとなっていて、ハワイをイメージするイラストや、アロハシャツなどにも描かれる。また、アクセサリーのモチーフとしても人気があり、可愛らしい小さなスリッパーズが意匠されているネックレス、イヤリング、ベリーリングなどが作られている。スリッパーズの専門店も多く、店内には男女それぞれ向けの様々なデザインのスリッパーズがずらりと並んでいる。

室内では履物を脱ぐのもハワイ流

履物でもうひとつ、ハワイならではの文化がある。ハワイでは、家の中には履物を脱いであがるのが一般的なのだ。もちろん日本では当たり前のことなのだが、アメリカ人であるハワイのひとたちのほとんどが、室内ははだしで過ごす。日本の移民たちが持ち込んだ風習がいつの間にかハワイ中に広まったものだと言われている。

ホームパーティーなどでは、アメリカ本土からの客人が靴のまま家にあがろうとするので、家の人があわてて「Oh, no! ちょっと待って! 靴を脱いでください!」と制止する光景がよく見られる。